ティーツリーファームズやQ’us(キュアス)で出荷しているホホバオイルはエキストラバージンの一番搾りオイル。では、絞り終えた搾りカスはいったいどうなるのでしょうか???
もちろん、2番搾り、3番搾りとどんどん段階を踏めばさらにオイルが抽出できますので捨ててしまうことはありません。では、行き先はどこか・・・農園さんに尋ねてみたところ搾りカスは輸出するそうで、その行き先は「アメリカ」。
アメリカで再び圧搾され、黄金色ではない、透明な色の精製ホホバオイルの素材として活用されるのだそうです。
ティーツリーファームズ
ティーツリーファームズやQ’us(キュアス)で出荷しているホホバオイルはエキストラバージンの一番搾りオイル。では、絞り終えた搾りカスはいったいどうなるのでしょうか???
もちろん、2番搾り、3番搾りとどんどん段階を踏めばさらにオイルが抽出できますので捨ててしまうことはありません。では、行き先はどこか・・・農園さんに尋ねてみたところ搾りカスは輸出するそうで、その行き先は「アメリカ」。
アメリカで再び圧搾され、黄金色ではない、透明な色の精製ホホバオイルの素材として活用されるのだそうです。
オーストラリアの法律では、たとえオーストラリア国内で生産されてないオイルであっても、オーストラリア国内でボトリング・パッケージングすることにより「オーストラリア産」と表記できる、そんなルールが数年前までありました。
このルールを利用して、オーストラリア国外から輸入したホホバオイルを国内でボトル詰めして「オーストラリア産ホホバオイル」として販売する・・・こんな方法で一時、オーストラリア国外で生産されたホホバオイルがオーストラリア産として流通し、日本を含む海外にまで輸出される事態に。
オーストラリア国内のホホバ生産者からも反発があり、これはさすがにまずいと思ったようで、オーストラリア政府は法律を改正。現在では「オーストラリア製・国産・及び輸入素材を使用」などといった表記が義務付けられるようになり、「産地偽装」とさえ言えそうな状況は改善に向かっています。
ところで、ティーツリーファームズとQ’us(キュアス)で出荷しているのホホバオイルはもちろん本物のオーストラリア産。今も昔もずっと、オーストラリア大陸で育まれた、「真にオーストラリア産のホホバオイル」を出荷しています。
この事実に関するさらに詳しいお話はこちらをご一読ください。
中国でもティーツリーオイルを作るべく、ティーツリーの栽培が始まったようです。しかし、時間をかけて畑を作り、栽培をし、そしてハーベストに至った、とある農園に起きた悲劇。それは、できたオイルがティーツリーオイルではなかった・・・・
ティーツリーオイルはISOという国際的な規格でその基本となる成分構成が決められているのですが、この規格を満たしたオイルが抽出されるのはティーツリーの木のうち、抗菌成分となる「テルピネン4オール」は十分に含まれる『テルピネン4オールケモタイプ』に区分される木から抽出されたオイル。つまり、見た目はティーツリーでも樹木のケモタイプが違うと全く違う成分のオイルになってしまう・・・
この農園が入手して植えたティーツリーは残念ながらティーツリーオイルとして商品価値のあるオイルを生む『テルピネン4オールケモタイプ』の苗木ではなかったことが今回の悲劇の原因でした。
ハッピーエンドを期待したいのですが、その後、この農園がどうなったかは残念ながら伝わってきていません。
ティーツリーオイルが抽出できないティーツリーの木がある・・・いったいどういうことでしょう?
実はティーツリーの木。様々なケモタイプが存在し、植物学上の分類ではティーツリーの木なのに、そこから抽出されるオイルは全く成分の異なるオイルというケースが実は珍しくありません。
農園に植えられているティーツリーの場合、ISOで決められた基準に沿ったオイルが抽出できる樹木をあらかじめ選抜しているので、このようなことはないのですが、自然に自生している木の場合となると話は別。
そのため、見た目はティーツリーなのにISOで決められたティーツリーの基準を満たさないオイル、時には全く異なる成分で構成されている「商業的に全くティーツリーオイルと呼べないオイル」しか採れない、そんなティーツリーの木が存在するのです。
ある農園主さんは「試しに畑のすぐ横に自生している大きなティーツリーの天然木を切って蒸留してみたところ、全く違うオイルが出てきたので驚きました」と笑って話してくれました。
何も遮るもののない真っ青な空から熱い太陽光が降り注ぐ、そんなオーストラリア大陸。十数週間も雨が降らず、カラカラに乾燥した大地には地割れが。しかし、ひとたびまとまった雨が降ると、そこはたちまち沼地へと姿を変える・・・
しかし、こんな過酷な自然環境こそがティーツリーにとっての故郷。乾燥も沼地も、そして洪水による水没でさえ、ティーツリーのライフには全て織り込まれています。
こんな過酷な自然環境を乗り越え、毎年、初夏になるとフワフワの白い花をいっぱいに咲かせます。
マカデミアナッツの畑のほとんどは海から少し離れた丘陵部にあり、起伏に富んだ地形からその栽培や収穫は重労働になります。
ところが、ここに疑問を感じた農園主のAさん。持っていた海岸近くのさとうきび畑をアカデミアナッツ畑に転作することにしました。当然、周囲の反応はAさんの失敗を予想して冷ややかなもの。
しかし、周囲の予想に反してマカデミアナッツの木は順調に成長し、数年で立派なマカデミアナッツ農園に。平地ですから手入れも収穫作業も簡単。
Aさん曰く、「平地でマカデミアナッツが育たないなんて、誰が決めたんだい?」
確かに理由もはっきりしないままに『思い込み』があったようです。
今では周辺の数軒の農家もサトウキビからマカデミアナッツに転作を始めました。
※画像はマカデミアナッツを拾うための手押し車。バスケットをつけてそこに拾い上げたナッツを集めます。
ティーツリーの畑や蒸留工場の隣に裁断された茶色い枝葉が山積みになっている・・・これはオイルを蒸留された後のティーツリーの姿です。
では、この後どうなるのか・・・主に園芸用途として活用されます。
このティーツリー。わずかに残る抗菌成分の影響もあって、虫をあまり寄せ付けず、また腐敗しにくいため長持ちしますので、園芸の分野でウッドチップの代替えなどとしても広く活用されているのです。
美しいバラの香りのする蒸留水、ローズウォーター。ローズオイルを水蒸気蒸留する際にできる蒸留水ですね。
同じようにティーツリーオイルを作るときにも水蒸気蒸留しますからティーツリーウォーターというものも存在します。が、ティーツリーファームズを含めほとんど商品として取り扱っている会社がありません。今回はその理由をご説明しましょう。
ティーツリーオイルは高い抗菌作用がありますので、ティーツリーウォーターにも抗菌効果を期待してしまいますね。しかし、ティーツリーオイルの抗菌成分は水にほとんど溶解しないのです。つまり、蒸留水には抗菌成分が含まれないのです。
その結果、この蒸留水は用途のあまりないものとなり、同時に腐敗が進みやすいため、品質管理が困難となり、ほとんどのメーカーでは商品として取り扱っていないのです。
延々と続く広大な畑。オーストラリア大陸の広さを感じさせる光景です。畑が広くなればなるほど大変になるのは畑の品質管理。つまり雑草のコントロールです。
ティーツリーやラベンダーなどは機械を利用して刈り取りを行います。たとえばティーツリーの場合は地面よる10センチほどのところでバッサリと刈り取ってゆきますので、もし雑草が生えていても一緒に刈り取られてしまいます。
刈り取られた植物は専用容器に移されてそのまま蒸留工程へ。つまり、ここで雑草が多く混ざると、収穫した植物に加えて雑草まで一緒に蒸留されてしまい、雑草の成分が混ざった、低い品質のエッセンシャルオイルになってしまうのです。
品質の良いエッセンシャルオイルができる畑は雑草のないとてもキレイな畑なので、すぐに見分けることができるのです。
レモンのような香りのティーツリーという意味の「レモンセントティーツリー」。その葉はティーツリーと似ていて、指先で葉を潰せばレモンのような香りがします。
そのため、この植物がティーツリーに極めて近い種類の木だと思われがちなのですが、実は植物学的には少し離れていて、ティーツリーよりもマヌカに近い種類の木です。
ティーツリーに代表されるメラルーカ種の木がフワフワの花を咲かせるのに対して、レモンティーツリーは初夏になると「Leptospermum」種の植物に特徴的な五角形の花を咲かせます。