オーストラリアの街路樹はエッセンシャルオイルで有名なあの木


オーストラリアではオーストラリア産の樹木を街路樹や公園の木として積極的に採用しています。しかし、ユーカリの木は大きくなってしまうので、あまり採用されません。
ということで、ティーツリーファームズのある地域で街路樹として植えられるのはティーツリーレモンティーツリーマヌカレモンマートルなどの木。公園にけばニアウリの木も。

オーストラリアを旅する機会があれば、ぜひこうした道端や公園の木にも目を向けてみてください。そこには意外な木との出会いがあるかもしれませんよ。

※画像の中央の木は公園に植えられたレモンティーツリー

ダニ退治にはユーカリオイルって本当?


部屋のダニ退治にはユーカリオイルが効果的・・・そんな話を耳にしたことがあります。実際のところ、その効果は・・・あります。よく効きます。

しかし、強い成分で構成されるエッセンシャルオイルですから、ユーカリオイル以外であっても、高い濃度で浴びせるように使えば、小さなダニにはどんなエッセンシャルオイルだって大抵は効いてしまう・・・

ユーカリ独特の、あのツンとする香りを嗅ぐと、いかにも効きそうなイメージがしますから「ダニ退治にはユーカリオイル」というイメージが定着したのかもしれませんね。

ちなみにティーツリーオイル。低濃度でもよくダニ駆除に効きます。しかも香りも控えめで。
ティーツリーのダニ駆除スプレー

ユーカリオイルの多くはオーストラリア産じゃないという真実


ユーカリといえばコアラが食べる木として知られていることもあり、オーストラリアの木として知られていますね。そんなユーカリの木から抽出されるのだから、ユーカリオイルはみんなオーストラリア産・・・だと思っている方が多いようですが、現在ではその大半は中国産です。

しかし、ティーツリーファームズはオーストラリアのエッセンシャルオイルメーカーですから、レモンユーカリオイル(シトリオドラ種)をはじめ、メディフレグランスで出荷しているグロブルス種ラディアータ種のユーカリオイルまで、全てオーストラリア産のユーカリオイルを採用・出荷しています。

ケモタイプのエッセンシャルオイルって何でしょう?


『ティーツリーファームズのエッセンシャルオイルはケモタイプオイルですか?』 こんなご質問を過去にいただいたことがありました。他社さんが「当社の商品はケモタイプ精油です」と広告されているのを読んで、「ケモタイプのオイルは高品質なオイルのこと」だと理解しておられたようです。

では、ケモタイプとは何か? 同じ名前・種類の植物から抽出されたエッセンシャルオイルであっても、全く異なる成分構成のオイルが採れるとしたら、そこには大きな混乱が生じてしまいます。しかし実は、そんなことが実際にあるのです。有名なところではローズマリーやニアウリのオイル。成分構成の全く違うオイルが抽出されますので、香りも、そしてその用途も全然違うものに。
そこで、植物名だけで分類しきれないこれらの違いを明らかにするために採用されたのが「ケモタイプ(CT)」。オイルの成分構成によってローズマリー・カンファCTや、ローズマリー・1,8シネオールCTなどといった形で区別・表現します。

こうした区分を採用していないメーカーさんもありますが、ティーツリーファームズはエッセンシャルオイルを科学的・化学的に考えるメーカーですので、出荷ロットごとの詳細な成分解析をはじめ、ケモタイプの分類もきちんと行なっています。

虫除け効果のある精油の採れる植物は庭に植えても効果があるのか?


結論から。経験上、残念ながら十分な効果があるとは言えないと考えています(もし効果があったとしても、ないよりはちょっぴりだけマシと言った程度でしょう)。
虫除け効果で知られるエッセンシャルオイル(精油)が抽出される植物。オイルの源泉となる植物ですから、庭に植えれば蚊がこない・・・そう信じたいところなのですが。。。

植物の枝葉含まれる成分の濃度はエッセンシャルオイルに含まれるものと比較してはるかに小さいもの。つまりこれらを濃縮したものが蒸留によって濃縮され、エッセンシャルオイルになるワケですから、植物自体にはオイルほどに強力な虫除け効果はありませんでした。

虫除け効果に効果のあるとされる、とある植物の農園を訪問した時のこと。蚊が嫌うとされる植物の葉の陰に隠れ、そして飛び交うたくさんの蚊。これを見た時には恨めしくも思えました。(そして、やっぱりですが・・・たくさん刺されました。。。)

ユーカリとレモンユーカリ 同じユーカリでも精油はこんなに違う!

レモンユーカリオイル エッセンシャルオイル

レモンユーカリオイル エッセンシャルオイル
『ユーカリオイルって虫除け効果があるんですよね?』 こんなご質問をお客様よりいただくことがありますが、これには「ユーカリオイル」という名称で全く成分の異なる複数のユーカリオイルを混同されていることが多いように感じています。

一般的にユーカリオイルという名前で販売されているのがグロブルス種のオイル。80%以上の割合で含まれる1,8シネオールという成分に由来するツンとする香りが特徴です。似た成分構成の種類のユーカリオイルではグロブルス種よりマイルドな香りのラディアータ種、逆にさらに強い香りのブルーマリー種などのオイルがありますが、これらの香りを一括りにして一般的に「ユーカリオイル」として理解されていることが多いように思います。

対してシトリオドラ種のレモンユーカリ。同じユーカリ種の樹木のエッセンシャルオイルであるにも関わらず、1,8シネオールの含有量はわずか0.9%(2016年産のレモンユーカリオイル・EC-063の成分解析データによる)。対してシトロネラールという蚊が嫌う成分が81.8%も含有されています(データは前出のオイルと同じ)。もちろん、香りは一般的にユーカリオイルとして知られているオイルとは全然違いますので、その香りは全く異なります。

エッセンシャルオイルを詳しく知らない一般メディアでは、しばしば「ユーカリオイルで○○効果」などと紹介されることがありますが、同じユーカリ種の樹木より抽出されたエッセンシャルオイルであっても、樹木の種類によって抽出されるオイルは様々なのです。

レモンティーツリーを虫除けにオススメする理由


虫除け効果で知られるエッセンシャルオイル。より安価で高い効果のあるレモンユーカリオイルが多用されていますが、同時に香りを楽しむならレモンティーツリーを活用してみてはどうでしょうか?

蚊が嫌う成分として知られる「シトロネラール」と爽やかな香りの「シトラール」がバランス良く含有され、虫除け効果と共に甘さを感じさせる柔らかなレモンに似た香りが特徴のレモンティーツリーオイル。

蚊やブユのほか、感染症で知られるマダニ避けにも効果が知られていますので、野山でのハイキングや屋外作業での虫除けでも活用してみてください。

2種類ある「レモンユーカリ」オイル


一般的にレモンユーカリオイルといえば優れた虫除け効果で知られるシトリオドラ種のオイルを指すのですが、時折、異なる種類のユーカリオイルを指してレモンユーカリとして取り扱っているメーカーさんもありますから注意が必要です。そのユーカリオイルとはシュタイゲリアナ種。シトリオドーラ種よりもっと暖かい地域に自生するユーカリです。
シトリオドラ種よりマイルドな香りは「はちみつレモン」をイメージさせる香りでアロマには最適。一方で虫除け効果のある成分はほとんど含有されていませんので、虫除けには使えません。

この機会にカタカナで書かれた名前だけでなく、ボタニカルネーム(学名)も一緒に覚えてみませんか?

光毒性のあるレモンオイルの代替にはレモンマートルがおすすめ

レモンマートル エッセンシャルオイル

レモンマートル エッセンシャルオイル
一部の柑橘系オイルには光毒性と呼ばれる作用があり、肌に使用すると太陽光によりシミになったりする作用があることが知られています。この作用を持つ精油にはレモンオイルも含まれるため、手作りコスメでは使用を避けるように言われています。

しかし一方でレモンの香りはとてもコスメに似合う香り。そこで代替としてオーストラリアで多用されているのがレモンマートルです。

レモンとは全く異なる樹木の枝葉より水蒸気蒸留で抽出されるオイルですが、その成分はとても高濃度のシトラル。一方で光毒性の原因となる成分は含有されていませんので太陽光に当たっても大丈夫です。
その香りはレモン果汁に近い香りで、果皮より抽出されるレモンオイルよりも苦味を思わせる部分が少なく、むしろ「日頃、私たちが知っているレモンの香りに近い」という評価も。
ただし、とてもシトラル成分の含有が多いため、刺激が強く、高濃度での使用には適しません。
しっかり希釈して使いましょう。

エッセンシャルオイルの虫除け効果について考える


一部のエッセンシャルオイルには蚊やブユなどの対するとても強い虫除け効果があります。その理由はオイルに含まれる成分をこれらの虫が嫌うから。

代表的な成分として挙げられるのはシトロネラールやカンファ、メントールなどがあります。中でも多くのオイルの含有されることから活用されることの多いのがシトロネラール。レモンユーカリレモンティーツリーなどのほか、シトロネラなどのエッセンシャルオイルに多く含まれています。
殺虫剤などとは異なり虫を殺す効果はありませんが、この成分を嫌う虫が寄ってこなくなりますので、ディフューザーで拡散したり、キャリアオイルで希釈したものを虫除けとして使ったり、様々な活用方法がありますね。