ペパーミントオイルを拡散したら部屋から蚊がいなくなった!


とある日の午後の突然の電話。
相手は当時、当社の出荷担当していたロズマリンさんの夫のディーンさん。
「聞いてくれ! うちの家、網戸が壊れててさ。でも昨日の夜、ディフューザーにペパーミントを入れて使ったら蚊が全部いなくなったんだ! 知ってたか? ペパーミントは蚊よけにすっごく効くんだぜ! これって大発見かもしれないぞ!!!」

ペパーミントの虫除け効果に相当驚き、興奮して電話をしてくれたようです。(ディーンさん、すいません。虫除けに効果があるのは結構有名で、お電話おいただく前から知ってました・笑)。

ペパーミントにはツンとする独特の香りを持つメントールをたくさん含有しています。蚊はこの成分を嫌い、部屋に入ってこなかったようです。
メントールは刺激が強いため、体に対して虫除け目的に直接、高濃度で使用するには適さないかもしれませんが、ディフューザーなどでお部屋に拡散することで『お部屋の虫除け』として活用できますね。

フローラル感を楽しむならリナロールたっぷりのラベンダーオイルを


アレルギーの原因物質として知られるリナロール。たとえば、ラベンダーの香りに苦手意識がある方や、頭痛を感じる方などはアレルギーがあるのかもしれません。
しかし、この成分に対してアレルギーのない体質の場合なら、この事は気にする必要はありません。リナルールが持つ華やかでフローラルな香りを思いっきり楽しみましょう!

様々な産地のラベンダーオイルの中でも、オーストラリア・タスマニア産のラベンダーはリナロールがたっぷり。華やかな香り楽しめる一方で、香りの初端にあるツンつした部分の香りが抑えられているので、最初からリナロールに起因する華やかな香りがいっぱいに広がります。

※画像はラベンダーオイルの蒸留器

リナロールの含有が低い、低アレルギータイプのラベンダーオイルとは

ニュージーランドラベンダー エッセンシャルオイル

ニュージーランドラベンダー エッセンシャルオイル
ニュージーランド産のラベンダーオイル(NZラベンダー)。ここ数年で人気急上昇の特別なラベンダーオイルです。
『何か特別なの?』
そう、その特別な点はその成分構成。ラベンダーオイルの主要成分はリナロール。フローラルな香りの源泉となるこの成分がたっぷり入っているのがラベンダーオイルのキホンなんです。タスマニア産のラベンダーオイルならその含有量は概ね35%〜40%。が、ニュージーランド産のラベンダーオイルだとその含有量は15%ほど。半分以下ですね。

フローラル感の源泉で知られるリナロール。この成分が多く含まれるラベンダーオイルは華やかな香りが楽しめます。一方で、リナロールはアレルギーの原因物質としても知られていて、「ラベンダーの香りが苦手・・・」という方は、もしかするとリナロールへのアレルギーがあるかもしれません。

対して、ニュージーランド産のラベンダーオイル。リナロールの含有が少ないためフローラル感には欠けますが、アレルギー成分の含有が少ない「低アレルギータイプ」というのがその特徴。リナロールに代わって酢酸リナリルの含有が多いスッキリした香りが特徴の、世界的に見ても希少な珍しい成分構成のラベンダーオイルなのです。
香りの上ではタスマニア産のラベンダーオイルの対極の香りと言えますね。

両方の香りを比べられるお得なセットもあります。

産地によってこんなに違う、ラベンダーオイル


ラベンダーオイルの香りが苦手・・・そんな感想をお持ちの方の多くが苦手としてあげるのが香りの初端にあるツンとした香り。確かに多くの一般的なラベンダーオイルにおいてはこうした香りが目立つものも多いのですが、世界的に高い評価を受けている一部のラベンダーオイルでは異なります。
その代表例がブルガリア産やオーストラリア・タスマニア産のラベンダー

多くのラベンダーオイルにある最初のツンとした香り。実はこの香りがラベンダーオイルが持つフローラルな部分を覆い隠してしまいます。このツンとする部分を取り除けたら・・・そんな香りが楽しめるのがタスマニア産のラベンダーオイルなのです。
意外に「苦手」という意見も多いラベンダーの香りですが、最初のツンとした香りが抑えられている『タスマニアンラベンダーオイルは別です!』というお客様も多く、産地の違いによる成分構成の違い、そしてそこからの香りの違いに驚くユーザーが多いエッセンシャルオイルです。
もし、最初に手にとったラベンダーの香りが嫌いでも、それでラベンダーの香りの好き嫌いを決めてしまわないで。もっとラベンダーオイルを深く知ると、きっと素敵な香りに出会えるかもしれませんよ。

新鮮なラベンダーの香りの変化を楽しもう


蒸留されてから最初の1年間でその香りがどんどん変化するのがラベンダーオイル。特に最初の半年間の変化は顕著に現れます。
蒸留より間もないラベンダーオイルの香りは青々しく、ちょっぴり尖った香り。リラックス効果が期待されるラベンダーオイルの香りにはそぐわない、刺激のあるスパイシーな香りですね。

多くのエッセンシャルオイルメーカーは安定しない香りを敬遠しますので、残念ながらこのような鮮度の高いラベンダーオイルが一般のお客様の手に渡ることは多くありません(事実、ティーツリーファームズで出荷しているニュージーランド産のラベンダーは安定した香りを重視して蒸留後、一定の熟成期間を超えなければ生産者より出荷されません)。

ということで、あまり触れることのできないフレッシュなラベンダーオイルの香り。しかし、ボジョレ・ヌーボーのワインを楽しむように、旬のフレッシュなラベンダーオイルの香りを楽しむのも希少な体験。
そこでティーツリーファームズではオーストラリア・タスマニアのラベンダー農園さんにご協力をいただいて、あえて毎シーズン、一番フレッシュなラベンダーオイルをお客様に出荷させていただいています。
毎年、出荷直後は青い尖った香り。これが大人になってゆくと穏やかに成長してゆく・・・この変化を楽しむ贅沢。
1年ほど経過しますと香りは熟成・安定した穏やかな大人の香りになりますので、落ち着いた香りをお好みのお客様は前シーズンのオイルをご選択いただくと良いかもしれません。

※画像は蒸留が終わったあとのラベンダーで肥料として使われます

クレームを生んだ、新鮮なラベンダーオイルの香りの顛末


「今年のオイルは香りが全然違うから返品したい・・・」。ヨーロッパの某有力エッセンシャルオイルブランドから輸出業者に入ったオーストラリア・タスマニア産のラベンダーオイルへのクレームでした。

クレームの原因となったのはオイルの鮮度。実はこの年のラベンダーオイル。農園が例年より早めに鮮度の高いまま出荷してしまったのです。
ラベンダーオイルは蒸留してから最初の1年間でその香りが大きく変化します。蒸留して間もないオイルは青く少し尖った香り。この香りが急激に変化し、徐々に熟成した穏やかな香りに成長してゆきます。

このクレームに対して農園では数ヶ月間、そのままの状態で置いてもらうことを提案。数ヶ月後に担当者の立会いのもと再開封すると、その香りはタスマニアンラベンダーの「いつもの香り」に変化を遂げていました。
そして、その場で出されていたクレームは取り消されました。

マヌカとティーツリーの抗菌力の比較は意味があるか?


マヌカオイルティーツリーオイルの○倍の抗菌力・・・そんな広告を目にしたことがあります。マヌカ関連の商品を販売する会社さんが商品をPRしたい・・・そんな気持ちはわかりますが、実際のところこのような比較にはあまり意味がありません。
その理由はこれらのオイルが全く異なる成分で構成されているから。

成分構成が異なれば、抗菌の有効成分も異なります。結果、高い効果がでる菌、そうでない菌といった違いができます。その中から都合の良い数字だけを持ち出して比較すれば「○倍」という数字は容易に作り出せるのです。

先にも書きましたが、これらのオイルは全く異なる成分を源泉にどちらも素晴らしい抗菌効果を持っています。数字のトリックに惑わされることなく、用途に応じて適切なエッセンシャルオイルを活用していただきたいと思います。

ラベンダーティーツリーオイルって?

ロザリーナオイル エッセンシャルオイル

ロザリーナオイル エッセンシャルオイル
しばしば誤解を受けるのが『ラベンダーティーツリー』というニックネームのオイル。ティーツリーとラベンダーのブレンドオイルだと勘違いされてしまいます。

正しくはティーツリーにとても近い種類の樹木「メラルーカ・エリシフォリア(Melaleuca ericifolia)」のエッセンシャルオイル。別名はロザリーナ。

樹木の見た目はティーツリーにとても似ていて、ティーツリー同様に樹木の枝葉からオイルが蒸留されます。しかしオイルにはラベンダーオイルに多く含まれるリナロールが40%前後も含まれ、花の精油を思わせるフォローラルな香り。そのままでも香りが楽しめるほか、ブレンドで利用する事で、その存在感を一層引き立たせることができます。

オーストラリア国内でもあまり多く流通していない、珍しく希少なエッセンシャルオイルです。

ティーツリーの畑に牛が歩き回っている理由


ティーツリーの木が延々と続く畑。その中に茶色い牛がうろうろ歩き回っている光景をしばしば見かけます。目的は放牧・・・だけではなく畑の除草。

広大な畑の除草は重労働。ましてや夏の炎天下での作業はきついだけでなく、危険でさえあります。そこで牛の登場。ティーツリーの木々の間に生えた雑草を根元からしっかり抜いて食べてくれますから、農家も牛もハッピーな関係に。

ちなみに、ティーツリーの木。こちらは美味しくないらしく、牛に食べられてしまうことはありません。

オーストラリア産ホホバオイルの絞りカスの行方は


ティーツリーファームズやQ’us(キュアス)で出荷しているホホバオイルはエキストラバージンの一番搾りオイル。では、絞り終えた搾りカスはいったいどうなるのでしょうか???

もちろん、2番搾り、3番搾りとどんどん段階を踏めばさらにオイルが抽出できますので捨ててしまうことはありません。では、行き先はどこか・・・農園さんに尋ねてみたところ搾りカスは輸出するそうで、その行き先は「アメリカ」。

アメリカで再び圧搾され、黄金色ではない、透明な色の精製ホホバオイルの素材として活用されるのだそうです。