ティーツリーファームズでは『オーストラリア発 ティーツリーファームズ 便り』として、月刊でティーツリーオイルやその他のオーストラリア産エッセンシャルオイル、ホホバオイルなどにまつわる様々なエピソードやニュース、皆様より寄せていただいた体験談やオイルの意外な利用法などをWEBマガジンとして配信しています。
●オーストラリア発●
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Tea Tree Farms便り (第294号)
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こんにちは、ティーツリーファームズです!
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◆今号のもくじ
(1)ティーツリーオイルにおけるシネオールとテルピネン-4-オールの関係を深堀りする
(2)ペパーミントとスペアミント 2つのミントを使い分ける
(3)眠れない夜にはラベンダーの香りを漂わせて・・・失敗しないための注目点とは?
(4)編集後記
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(1)ティーツリーオイルにおけるシネオールとテルピネン-4-オールの関係を深堀りする
今回はティーツリーオイルについて少し専門的な話をご紹介しましょう。
多くの研究で、ティーツリーオイルにおけるシネオール(1,8-cineole)とテルピネン-4-オールの含有量は逆相関にあると報告されています。すなわち、シネオールが高くなるほどテルピネン-4-オール含有が低くなる傾向があるというものです。
テルピネン-4-オールはティーツリーオイルの抗菌効果を支える主成分ですので、この成分の含有が高いほど、優れた抗菌効果が期待されます。そのため、テルピネン-4-オールをより多く含む木々が人の手により長い時間の中で選抜され、現在のティーツリー農園に植えられているケモタイプの木となり、その結果として一部の例外を除き、シネオール(1,8-cineole)の含有量が少ないことが「抗菌成分の含有が多い良質なティーツリー」であるという考え方が定着しました。さらにシネオールにはツンとした刺激的な香りがあり、これが薬品を連想させることから、この成分の含有が少ない穏やかな香りのオイルがアロマの分野でも広く支持された事も大きく影響しています。
では、シネオールが多く(5%〜15%)含まれるオイルは抗菌効果が不十分なのかといえば、実際にはシネオールが高いと必ずしも抗菌活性が大きく落ちるわけではなく、シネオール含有率0〜5%の低シネオール品種が必ず優れているわけでもありません。業界的には、低シネオール(2%〜4%程度)が「高品質」「穏やかな香り」の象徴として好まれる傾向があるものの、一方で、香料や調香業界の見解として適度なシネオール含有の品種のほうが刺激性や抗菌性を犠牲にせず、バランスが取れていると評価する向きもあります。
皆様はどのようなティーツリーオイルがお好みですか?
▽ティーツリーオイル
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(2)ペパーミントとスペアミント 2つのミントを使い分ける
ペパーミントとスペアミント、どちらも私たちに馴染みのある爽快な香りを持つ精油ですが、その印象と使い方には大きな違いがあります。どちらを選ぶかで、香りの印象も心身への影響も変わってきますね。そこで今回はこれら2つのミントオイルのアロマでの使い分けのポイントをまとめてご紹介しましょう。
■ペパーミントの香りはシャープで目が覚めるような香り
ペパーミントの主成分はメントール。これが、あのスーッと鼻を抜けるような清涼感の源です。高いメントール含有により、頭をすっきりさせたい時や集中したい時にこの香りが適しています。仕事や勉強でグッと集中したいときや、ドライブで運転に集中したいときなどに活用できるでしょう。さらに、メントールの冷感作用は体感的にも爽快で、マッサージオイルに少量加えることで筋肉の疲れや重さを和らげるサポートも知られています。ただし、刺激が強いため肌への直接使用には注意が必要。特に子どもや敏感肌の方には希釈濃度を低めに設定することが大切です。
■ スペアミント:やさしく甘い清涼感
一方のスペアミントは、主成分がカルボン。メントールはわずかしか含まれていないので、香りも作用も穏やかです。ペパーミントのような鋭い刺激はなく、ほんのり甘く爽やかな香りが特徴で、リラックスしたい時や就寝前に使うアロマとして人気があります。また、スペアミントは刺激が少ないため、スキンケアやルームミストでも使いやすく、その香りは清涼感を残しながらやわらかい印象を与え、心身を整えるアロマとしても注目されています。
■ どう使い分ける?
集中・リフレッシュしたい時はペパーミント、落ち着きたい時や寝る前にはスペアミントが基本です。刺激の強さと香りのトーンが異なるため、目的に応じて選ぶのがポイントですが、もしこれら2つの香りをブレンドする場合は、スペアミントをベースに少量のペパーミントを加えるのがコツ。これで爽やかさと柔らかさを両立することが可能になります。
ペパーミントが「頭を冴えさせるミント」なら、スペアミントは「心をほぐすミント」とも言えます。同じ「ミント」の香りでも、使い分け次第でまったく違う印象を与えてくれますので、気分やシーンに合わせて、これら2つのミントの香りを上手に選んでアロマの世界をもっと楽しんでみませんか?
▽ペパーミントオイル
▽スペアミントオイル
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(3)オイルのこんな使い方はいかが?
●眠れない夜にはラベンダーの香りを漂わせて・・・失敗しないための注目点とは?
眠れない夜にはラベンダーの香りを漂わせて・・・こんな話を聞いたことがある方も多いはず。そう、ラベンダーの香りには睡眠導入効果があることが知られているのです。
しかし、実際に使ってみても今ひとつ効果が実感できない・・・そう感じたら、ラベンダーの選択が間違っているかもしれません。
実はみなさん、知っているようであまり知らないのがラベンダーの香り。芳香剤や柔軟剤でお馴染みですが、それは本物の香りでしょうか? 合成香料だったり、ラバンジンなどの近似種の香りということもしばしば。特に安価な工業製品に多い傾向です。また、真正ラベンダーであっても安価なカンファー成分を多く含有するオイルの場合にはツンツンした香りがします。この成分は刺激が強く、一部では覚醒作用をもたらすため、睡眠導入には不向きなのです。これでは残念ながら心地よく眠ることはできませんね。
一方、オーストラリア・タスマニア産のラベンダーオイルは、カンファーの含有量が少ないため、ツンとした香りがほとんどありません。そのため刺激が抑えられ、優れたリラックス効果を発揮します。これにより心身が落ち着き、自然な眠りへと導かれやすくなるほか、肌や呼吸器への刺激が軽減されるため、安全性も高まるのです。
またリナロール成分が体質に合わない場合には、カンファー成分と同時にリナロール成分の含有も少ないニュージーランド産のラベンダーオイルが選択肢になることでしょう。
ラベンダーの香りに睡眠導入の効果を期待したい場合には、ラベンダーオイルの成分に注目して選択することが重要なのです。
▽ラベンダーオイル
https://shop.teatree.jp/product/category/item/itemgenre/ttf/eo/lavender/
※このコーナーはオーストラリアで一般的に利用されているオイルの使い方を紹介しているものです。体質に合わない場合、思わぬ副作用が出る場合もございます。この情報のご利用にあたっては安全に留意し自己責任でご利用ください。ティーツリーファームズではこれによる事故・副作用などについて一切責任を負いません。
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(4)編集後記
オーストラリアも季節の変わり目になり、朝晩の気温差が大きく、乾燥した日々が続いています。風も強いのですぐに肌がカサカサになり、洗顔後にはホホバオイルが手放せません。今のお気に入りはペパーミントタイプ。季節によってホホバのフレグランスを変えながらローテーションを楽しんでいます。
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