最近、ツンツンする香り成分「シネオール」の含有が多めの香りに少し人気が出始めたようです。
従来まではこの香りが強いティーツリーオイルに対して「薬っぽい」と感じる方が多く、特にアロマ用途では避けられる傾向がありました。また、抗菌用途であっても「シネオール」の含有量が増えることで、それに半比例して抗菌成分「テルピネン4オール」の含有が減少することから、「シネオール」の含有が少ないことがハイグレードなオイルの条件として認知されるようになった経緯があります。
しかし最近になって「シネオール」の香りを「好ましい」とする方の声が増えてきたようで、この成分の含有が多めのティーツリーオイルの人気が徐々に高まってきたようです。「シネオール」の成分はグロブルス種やブルーマリー種などのユーカリオイルに80%以上の割合で多く含まれる成分です。そのためユーカリオイルの香りが好きな方にとっては心地よく感じられる香りです。一方で経験的にユーカリオイルの香りを薬として触れてきた事が多い方にとっては「薬」をイメージさせるものなのでしょう。
現在もより高いグレードのティーツリーオイル(プレミアムグレード)として出荷されているのは「シネオール」の含有が少なく、抗菌成分を多く有するティーツリーオイルですが、こんな私達が常識として理解してきたことも、時間の流れと人々の嗜好の変化で徐々に変わってくるのかもしれません。