最近、「バイプレーヤーズ」という名で呼ばれるようになった名脇役。いかに主役を引き立てるのがを考えながら、それに合わせて毎回、自分の演技を作っていくのが、バイプレイヤーズの腕の見せどころなのだとか。
アロマにおける主役はエッセンシャルオイル。ラベンダーやペパーミントなどは、その名前を知らない人はいないであろう、「一流・超有名」な存在です。一方で、これらの主役を引き立てるのがキャリアオイルと呼ばれる「脇役」たち。目立たない存在ですから「キャリアオイルって、どんなオイルがあったっけ?」と言われることも。しかし、ちょっと深くアロマを学び始めれば、これが欠かせない存在であることがすぐにわかりますね。
そして、脇役(キャリアオイル)もその種類やグレードは様々。たとえばマカデミアナッツオイルを例に挙げれば、大きく食用グレードやコスメグレードに分けられ、さらにこの中でもグレードに差があります。安価なのは食用グレードですが、食べるには美味しいものの、酸化や腐敗が進みやすく、中・長期保存には適しません。加えて、ナッツの香りやオイル自体の粘性(ベタつき)が強く、主役を引き立てるバイプレーヤーズと呼べる存在にはなりえません。つまり、ここでのバイプレーヤーズはコスメグレードのオイル、ということになりますね。
ではホホバオイルではどうでしょう? 主に無臭・透明な濾過漂白された精製オイルと黄金色のゴールデンホホバオイルの2つに分けられます。オイルをただ単に希釈・薄めるだけならば精製オイルが適していて、たとえば超高価なローズオイルなどの希釈に用いられています。一方で希釈したものを使ったスキンケア効果までを考慮するなら、迷うことなく、品質の高いゴールデンホホバの一択ですね。
このように状況や目的に応じて様々に使い分けられるのがキャリアオイル。高品質のエッセンシャルオイルを引き立てるためのオイルですから、その特性や品質をしっかりと理解した上で、優れたバイプレーヤーズを選んでいただきたいと思います。