エッセンシャルオイルの虫除け効果について考える


一部のエッセンシャルオイルには蚊やブユなどの対するとても強い虫除け効果があります。その理由はオイルに含まれる成分をこれらの虫が嫌うから。

代表的な成分として挙げられるのはシトロネラールやカンファ、メントールなどがあります。中でも多くのオイルの含有されることから活用されることの多いのがシトロネラール。レモンユーカリレモンティーツリーなどのほか、シトロネラなどのエッセンシャルオイルに多く含まれています。
殺虫剤などとは異なり虫を殺す効果はありませんが、この成分を嫌う虫が寄ってこなくなりますので、ディフューザーで拡散したり、キャリアオイルで希釈したものを虫除けとして使ったり、様々な活用方法がありますね。

ティーツリーオイルの航空輸送制限とは?


国連の定める規定により、引火点が60.5 °C (141 °F)以下の液体は危険物とされ、特殊な梱包や手続きのないままに国際郵便等で輸送することができません。

で、一般的なティーツリーオイルですが、ギリギリのところでこの基準に抵触するため、そのままでは国際郵便や国際宅配等で運ぶことができないのです。(知らずに購入していませんか?)

しかし、ティーツリーファームズのティーツリーオイルは違います! 専門メーカーの知識を活かし、この国連の基準をクリアするために特殊な技術による調整を適用。もちろんISOで定められたティーツリーオイルの品質基準も完璧に満たしながら、引火点を65 °C以上に引き上げてこの制限をクリアしているのです。

さらに、ティーツリーオイルを含めて、全てのエッセンシャルオイルやキャリアオイルにおいて、オーストラリア郵便の事前チェックと認証を取得して、国連の基準を満たす安全性を確認していますから、安心して購入できるのです。

ティーツリーオイルは冷蔵庫に保管しない方がいいかも


エッセンシャルオイルは冷蔵庫で保管すべきか・・・時折、このようなご質問をいただきます。

ティーツリーオイルに関しては冷蔵庫の保管は不要です。ティーツリーオイル自体、ティーツリーオイルの枝葉を水蒸気で蒸しあげて作るオイルですので、その成分はもともと熱に強い。そのため常温保管による劣化はありません。
一方で、一般家庭において冷蔵庫に食品と一緒に保管することで、誤飲事故が生じる可能性がありますので、こうした事情を考慮しますと、常温のまま、誤飲の発生しにくい環境下で保存した方が安全だと考えています。

ティーツリーの3倍の抗菌成分、どう使う?


一般的なティーツリーオイルの3倍の抗菌成分「テルピネン4オール」を含有している二次蒸留のティーツリーオイル『ティーツリオイル・エクストラクト』
3倍の抗菌成分を含むということは、一般的なティーツリーの3分の1の使用でも十分な抗菌効果を維持できるということ。
たとえばティーツリーを使ったスプレーや手作りコスメ、手作り石鹸などのレシピがあった場合にはそこに書かれている3分の1の量でオーケーかもしれません。

『ティーツリオイル・エクストラクト』はティーツリーオイルと比較して香りも抑えられていてどちらかというと微香性。その香りは芳香に適したものではありませんが、マスクすることが容易ですので、お気に入りの精油とブレンドすることで、お気に入りの香りのまま、ティーツリー並みの抗菌効果を実現することもできてしまいますね。

意外な、酸化したティーツリーオイルの活用法


ティーツリーオイルは酸化により、その香りがたとえ独特の酸化臭を伴う「嫌な香り」になってしまったとしても、実はまだ使い道があります。
実はティーツリーオイル、腐らないんです。そのため、酸化が進んでもまだ十分な抗菌効果を維持しています。

その理由は単純。ティーツリーオイルを含むエッセンシャルオイルは様々な成分で構成されていますが、ティーツリーオイルの抗菌成分はテルピネン4オールという成分。この成分は他の成分が酸化してしまっても、ほとんど酸化の影響を受けないのです。
ですから、酸化によって香りが劣化してしまったティーツリーオイルにもまだ十分な抗菌効果が期待できるのですね。

果たして、各メーカーの設定使用期限は別として、実際のところ、オーストラリアの一般家庭の薬箱では数年〜十数年前のティーツリーオイルが今も現役で活躍している場面を見かけますね。

ヘビーユーザー必読のティーツリーオイルの酸化防止術

ティーツリーオイル エッセンシャルオイル

ティーツリーオイル エッセンシャルオイル
ティーツリーファームズのティーツリーオイルは大きなサイズで100ml、小さなものでも25mlと大きめサイズ(一般的な他社様のサイズは10ml)。
なので「使いきれるかなぁ」、とご注文を躊躇されるお客様もいらっしゃいます。

しかし酸化防止の工夫さえしていれば、3年ほどは香りに大きな変化なく十分に活用いただけますので今回はその方法をご紹介しましょう。

用意するのは小さなガラス小瓶。これに小分けして保存するだけ。小分けの際にはボトル内部の空気をできるだけ少なくして封をするのがコツ。また、小分けしたボトルは密封前にボトルのネジとなっている部分にオイルが付着して残らないようにしっかり拭いてからキャップを装着し、そのまま立てた状態で保管します。そうすることでオイルによるキャップの劣化を最小限に抑えることができます。

ティーツリーオイルが酸化するとどうなるのか?


ティーツリーオイルは開封後、1年を過ぎたあたりから徐々に酸化が気になり始めます。顕著な変化は香り。澄んだグリーンな香りに対して、独特の酸化臭が加わり始め、すっきり感が失われてゆきます。
他に酸化が進み始める事で見られる変化はキャンプの内側。オレンジ色のベトベトしたオイルが見られるようになると酸化が進んでいる証拠ですね。

時折、アロマショップのテスターとして置いてあるサンプルにもこうしたものが見られ、ティーツリーの専門家としてティーツリーの香りの『名誉』のためにも、「今すぐ交換してあげて〜」とお願いしたくなってしまいます。
ティーツリーオイルは鮮度によってその香りに大きな違いがあります!
香りを楽しむ目的では、新鮮・フレッシュなティーツリーオイルをご利用いただきたいと思います。

2倍以上も? ティーツリーオイルの価格差と香りの差の理由


オーストラリアのティーツリー業界で最大手の会社さん。特徴的な色のラベルでオーストラリアのスーパーマーケットでも同社のオイルが安価に販売されています。
大きな薬店などに行けば他にも様々な会社の商品が並び、「さすがにティーツリーオイルの本場!」と思えるのですが、驚くのはその価格差。
アロマ用の小瓶の方が最大手さんなどの商品より2倍以上も高いんです。

その場で商品を開封して比較できれば、その理由はすぐにわかるのですが、この価格差の理由は単純にオイルのグレードの差。スーパーマケットなどで売られているのは日用品グレードのオイル。一方でアロマ用の小瓶はプレミアムグレードのオイルで刺激成分の含有が少ない、香りに優れたグレードなのです。そもそも、これらは生産者価格が全然違いますので、商品にも大きな価格差となって反映されるのです。日本で言えばブランド米と、そうでないお米の関係と同じかもしれませんね。成分バランスも香りも全然違います。

もちろん、使用目的に応じて選択すればいいので、日用品グレードで十分な用途であれば、そちらを選択するのは経済的に賢い判断。ただ、一方で日用品グレードのオイルは刺激の強い、薬っぽい香りだったり、若干酸化が進んだ香りだったりしますので、このグレードのオイルだけを試して、ティーツリーオイルの香りを嫌いにならないでいただきたいなぁ、と思っています。

ちなみに、ご想像の通りかと思いますが、ティーツリーファームズのティーツリーオイルはプレミアムグレードのオイルです。

実験記録・遮光瓶とティーツリーオイルの品質の変化


エッセンシャルオイルは茶色や青などの濃色の遮光瓶に入っているのが一般的です。しかし、こうした瓶に入っている理由はなんでしょう?
太陽光による品質の劣化防止というのが一般的に言われている理由ですが、実験の結果、太陽光による劣化については少なくともティーツリーオイルにおいては大きな影響がほとんどない事が明らかになっています。

実験の現場は灼熱の太陽光を直接受ける真夏のオーストラリア。ここに透明なガラスボトルに入れたティーツリーオイルを置き、1週間後にそのオイルの成分分析を実施。太陽光を浴びる前の以前のデータと比較する、という方法です。

結果は「全く変化なし」。暑さと紫外線が多く過酷なオーストラリアの太陽光においてもティーツリーオイルの成分は全く変化する事がありませんでした。
ティーツリーオイルの保管については太陽光よりも酸化防止に努めた方が、より効果的なようです。

業界では公然の秘密・ティーツリーオイルの価格差と品質について

小売店やオンラインショップなどを見て、ティーツリーオイルの価格には大きな違い・ギャップが有ることに戸惑われたお客様も多いのではないでしょうか。
そこで、一般のお客様はあまりご存知ない価格差の秘密についてご説明したいと思います。

 icon-arrow-circle-right 大きく分けられる「グレート」と「価格」

価格差の最も単純で大きな理由はオイルのグレード。一般的にお掃除などに利用される日用品グレードのオイルにはツンとする刺激成分「1,8シネオール」が多く含有されているため、香りを試すとすぐに違いがわかります。ティーツリーオイルの品質を定めた国際標準化機構(ISO)の条件を満たすだけの適度な抗菌成分が含有されているため、日常生活用途であれば十分な品質です。

一方で値段の高いのがプレミアムグレードのオイル。「1,8シネオール」の含有が抑えられているため、刺激が少なく、アロマテラピーなど主に香りを楽しむ用途で利用されます。香りの劣化の最も大きか原因となる酸化を抑制するために、鮮度管理も徹底され、同時に日用品グレードよりも抗菌成分の含有量も多いため、パフォーマンスの高さが魅力です。
当然ですが、Tea Tree Farmsのティーツリーオイルはこちらのプレミアムグレードのオイル。ですからアロマスクールなどでもしばしばご活用いただいています。

なお、グレードによるこうした顕著な価格差は日本のオンラインショップなどだけで見られるものではなく、オーストラリアでも同じ。
大きなドラッグストアでは店舗に複数のブランドのティーツリーオイルが販売されていますが、グレードの違いのよるこれらの価格差は時に2倍以上になります。

このようなグレードの違いによる価格差、そして香りを中心とした品質の違いは業界関係者や専門家を除き、あまり知られていません。そのため、「ティーツリーオイル」という名前だけで商品探しを行うと、これほどに大きな価格差が見られる事になるのです。

この違いを知ったお客様には是非、ティーツリーの生産地、オーストラリアから新鮮なプレミアムグレードのティーツリーオイルを出荷しているTea Tree Farmsで、良質なティーツリーの本当の香りを体験していただきたいと思います。