出荷商品成分分析表:長期熟成 オーストラリアン ペパーミント


出荷商品成分分析表

Australian Peppermint (オーストラリアン ペパーミント)
長期熟成オイル

学 名: Mentha x Piperita L.
生産国: オーストラリア
抽出部位:
抽出法: 水蒸気蒸留
生産年: 2006年

バッチナンバー MP-025/06

成分名称
alpha-pinene 0.6
sabinene 0.3
beta-pinene 0.8
alpha-terpinene 0.2
para-cymene 0.4
limonene 0.9
1.8-cineole 5.5
gamma-terpinene 0.4
menthone 22.2
10 menthofuran+isomenthone 6.8
11 neo-menthol 3.6
12 menthol 41.4
13 iso-menthol 0.9
14 neo-iso-menthol 0.2
15 pulegone 1.1
16 carvone 検出せず
17 menthyl acetate 7.7
18 beta-caryophyllene 1.9

 

今日現在、出荷しているオイルの成分分析は上記のようになっております。
オイルは一定周期で入れ替わっており、ロットが変わりますと成分内容も若干変化いたします。ご注文いただいた時期によっては上記成分と若干異なる商品がお手元に届く場合がありますので商品に添付させていただいた品質証明書のバッチナンバーで御確認ください。

 

大人のニキビに、チョチョっと指先で「カジュアル」に・・・

ティーツリーオイルの活用でもっともポピュラーなのがニキビ対策。ニキビの原因は炎症ですから、その優れた抗菌力で細菌の増殖を抑えることで効果が実感できる、そんな理屈です。

スタッフたち自身がもっとも活用するのもコレ。特に放置するととっても大きく、そして痛くなる「大人のニキビ」対策にティーツリーオイルは欠かせません。
使い方は指先にドロップしたオイルをそのままニキビにチョチョっと塗っておしまい。通常、2〜3日でなんとかなってしまいます。

もっとも、コレはとっても「カジュアル」な使い方ですから、もしこの使い方は指先が汚くて雑菌が増殖しているような場合だとマズイでしょうし、ティーツリーの成分が体質に合わない方もできない利用方法。ですから、もし真似をするならばあくまでも「自己責任」で。

コレはオーストラリアでの「カジュアル」なティーツリーオイルの使い方の一例としてのご紹介ですので、くれぐれもご理解くださいませ。

魅惑の色・オーストラリア産の青いエッセンシャルオイル

「一度、蒸留を始めたら24時間、ぶっ通しになるから体力勝負になるんだよね。」。作業者がこう笑いながら、見つめる先にある、蒸留器から上がった蒸気を集めるためのガラス容器の中には青い色の細かい粒がキラキラと輝いていました。
蒸留の作業自体はそんなに複雑なものではないのですが、温度や気圧など、様々な微妙な変化を確認しながら、安定した高い品質のエッセンシャルオイルを抽出するのは、やはり職人技です。

このエッセンシャルオイルの名前はブルーサイプレス。青い色のサイプレスオイルで、オーストラリア大陸北部が原産の樹木です。その見た目の美しさと香りの良さから、非常に高価なオイル(何故か、青い色のエッセンシャルオイルはどれもが高価なのですけれど)です。生産量も限られていることから、かつて「偽物」が作られたほど。もっとも、この時にメラルーカ種の木から作られた偽物は着色で見た目だけキレイでしたが、香りは全くダメだったのだそうです。

ブルーサイプレスオイルの一番の楽しみはその香り。そのままで香水として使えるような、複雑な香りは一般的なサイプレスのエッセンシャルオイルとは全く異なります。特にフレッシュなオイルの香りは甘さを感じさせるもので秀逸。
ただし酸化による劣化が早い傾向があるので、開封後は1年以内に使い切っていただくことをお勧めします。またキャップ内に残ったオイルは劣化が早いため、使用のたびにボトルのドロッパーをキレイにお手入れするのが良いかも。

ブルーサイプレスは高価で取り扱いにちょっぴり手のかかるオイルですが、その香りを試す価値は十分にあると断言できる、そんなオーストラリア産エッセンシャルオイルです。

葉っぱを乾燥させるだけでそのままハーブティーになる、レモンマートル


オーストラリアでメジャーな存在になったレモンマートル。食用のハーブとしてとても高い人気があります。
たとえば画像のハーブティー。中身は乾燥させて砕いたレモンマートルの葉っぱだけ、というシンプルなもの。もし自宅にレモンマートルの木があれば簡単に作れてしまいますね。

このレモンマートルから作られたエッセンシャルオイルはカップ1杯のオリーブオイルに、ほんのわずか1〜2滴加えるだけで、サラダや魚料理で使える美味しいレモンマートル・オリーブオイルが作れてしまいます。オーストラリアの少しオシャレなレストランでしばしば使われていて、オーストラリア人にとっては馴染みの香りに。ペッパーの香りともよくマッチします。

ただし、オイルの取り扱いではシトラル成分の濃度がとっても強いため、特に敏感肌の方には取り扱いに注意が必要なエッセンシャルオイルです。
また、古くなると香りが酸化の影響を受けやすいため、良い香りを楽しむためには鮮度の高いオイルを入手しましょう。(鮮度によって香りはかなり違います。)

12年間、じっくり熟成させたミントの香りは「奥が深くふんわり」したゴージャスな香り


2006年前半に作られたペパーミントとスペアミントのオイル。酸化が進まないように細心の注意を払って容器に充填し、その後、ウィスキーのように、じっくりと12年間熟成させました。
そして12年目となった2018年6月、ついにこれを開封。その香りは・・・

ミントの香りといえばちょっと強めのトップノートですが、12年後の香りはペパーミント、スペアミント共に実に穏やかで丸みのある、すっかり大人の香りに。表面的な香りが抑えられた分だけ、ウッド系のエッセンシャルオイルを思わせる、奥の深い香りに変化していました。ミントの香りがこんなに奥深いものになるとは、驚きです。
特にスペアミントではメントールによる刺激がない分だけ、この香りの変化が大きく感じられます。12年間の熟成が生み出した香りの変化と成長です。

画像はスペアミントオイルの比較。左側の黄色味がかった方が2006年産の熟成オイル、右側の赤みがかった方が2018年産のフレッシュなオイル。

ちなみに、熟成させたオイルと、単に古くなっただけのオイルとは大きく異なります。管理されていなければ酸化が進んでしまい、その香りは激しく劣化して失われてしまいます。
熟成による変化は当然、成分解析データにも表れます。ちなみに今回の12年熟成のオイルの場合、酸化により増加する成分の変化も最低限に抑えられ、12年前のデータと比較して遜色のないものになりました。

「他社さんに真似のできない商品を作ってみたい」と思い、12年前に仕込んだペパーミントとスペアミントの2つオイル。長い歳月を経て、大きく成長した姿を見せてくれました。

ゴールデンホホバと精製ホホバの違いは天然水と水道水の違いのようなもの


オーストラリアでホホバオイルといえば、ゴールデンカラーのホホバオイルが主流。一方で日本では精製された無色透明のホホバオイルがまだまだ主流のように思えます。
ホホバは精製する事で無色透明でほぼ無臭のオイルになります。一方、ゴールデンホホバオイルはほのかなホホバの香りが残り、圧搾時にわずかに残るホホバ種子の成分がオイルに含まれることも。

ゴールデンホホバが精製処理をしていない理由は処理する必要のない、高い品質のオイルだから。例えるならそのまま使える湧き水・天然水のようなものですね。

ホホバは何度か条件を変えてオイルを絞ることができるのですが、後になって出てくるオイルはそのまま利用できるものではないため、製品化するためには精製を必要とします。ちなみに、オーストラリア産のホホバの場合、圧搾後にその「絞りかす」は輸出され、オーストラリア国外で精製オイル抽出のための原料として使われています。
このように抽出されたのちに精製という工程を経て商品となる無色透明な精製オイルは、例えるなら水道水でしょうか。

これらの違いを理解して、目的に応じて上手に使い分けてみませんか。

低アレルギーケモタイプの香りって? ニュージーランド産のラベンダーオイル


一般的なラベンダーオイルにある2つの香りの特徴は、香りの最初に感じられる「ツンとした香り」と、その後に上がって来る「フローラルな香り」の組み合わせです。
前者は油性インクに似たクセのある香りで一般的にあまり好まれるものではなく、結果的にこの香りが抑えられたラベンダーオイルにより高い評価が付き、これが価格に反映されています。
後者はリナロールという成分に由来する、ラベンダーの香りに期待されるフローラルな香りですから、多くの場合でこの香りが強いオイルほど高評価を受ける傾向があります。
たとえば、これらの二つの条件を満たす事で、世界的に高い評価を受けているのがオーストラリア・タスマニア産のラベンダーオイルです。

一方でリナロールには「アレルギーの原因」として知られる側面があります。もちろん毒性があるわけではなく、全ての人に対してアレルギーを誘発するものではありませんので、体質の上で影響を受けない方には全く問題はありません。
このリナロールが体質に合わないという(全体の10%から15%程度と推測されている)方に対しても、影響を与えにくい程度にまでその含有量が少ないのがニュージーランド産のラベンダーオイルです。
オイル製造の段階でリナロールを抜き出したわけではなく、もともとリナロールの含有が少ない特殊なケモタイプのラベンダーから作られたオイル。リナロールが少なくなった分だけ、アレルギー性のない酢酸リナリルという成分の含有が増えていることから、低アレルギー性のラベンダーオイルとして広く認知されるようになりました(詳しい成分構成は公開している成分分析表を参考にしてください)。

その香りは「ツンとした香り」は抑えられていますが、「フローラルな香り」を作る成分の含有が少ないため、全体的に香りはあっさりした仕上がりに。オーストラリア産のラベンダーオイルとは対極的な香りと言えますが、『ラベンダー独特の自己主張』を少し抑えたその香りは単体での使用のほか、他の香りとのブレンドでも用途の広い香りと言えるでしょう。

リードディフューザーでオリジナルブレンドの香りを楽しむ


リードディフューザー。そう、小さな壺のような形のボトルから竹串がニョキニョキ出ている、最近流行の芳香アイテムです。
今回はお客様より、リードディフューザーで使うオイルのレシピについてお問い合わせをいたきましたので、実験がてらサンプルを作成してみました。

用意したものは小さな花瓶と竹串(普通にお料理用のもの)5本、そしてエタノールとエッセンシャルオイルです。
今回は爽やかな香りに仕上げようと、レモンマートル3に対してスペアミント7の割合でブレンドしたオイルを使いました。

混ぜ合わせるのはエタノール(無水エタノール)9に対してエッセンシャルオイル1の割合。10%ですね。これを混ぜて花瓶に入れて、竹串を立てて、おしまい。
実はあまりに単純なため、ちょっと心配だったのですが、これが20畳もあろうかという空間(しかも窓が開いている)においても十分な香りに。いやぁ、驚きました。

実験当日の屋内の気温は20度ほど。気温がもっと高い場合には揮発するオイル&エタノールの量が増えますから、エッセンシャルの濃度を5%ほどにまで下げた方が良いかもしれません。

また、今回は香りの強いレモンマートルを使ったこともあり10%の濃度では少し強すぎるようにも思えました。ですので、エッセンシャルオイルとエタノールのブレンドでは5%〜10%の間を目安に気温や香りの強さを考慮した上で調整すると良いようです。

ちなみに、今回のブレンド。レモンマートルの鮮烈な香りをグリーンなスペアミントの香りが優しく覆ってくれる、爽やかな香りで、簡単に作れるオススメのブレンドですね。

「クチュクチュうがい」・ティーツリーで口の中を清潔に!


ティーツリーオイルを使った「うがい」といえば、風邪予防を目的とした「ガラガラうがい」をイメージする方が多いのですが、口臭予防や歯肉炎・口内雑菌対策として、マウスウォッシュのように口の中をすすぐ「クチュクチュうがい」にも活用できます。

使い方は簡単。コップ1杯の水に対して「ティーツリーオイル」を1〜2滴加えて、口の中をすすぐだけ。ちょっと苦味がありますが、すすいだ後はすっきりしますね。

苦味が少し気になる場合には「ティーツリー20%希釈オイル」を使う方法も。ピュアオイルと同様に使えます。

逆に使ってはいけないのが「水でうすめてつかえるティーツリーオイル」。水に溶解することで苦味がとても強く感じられるので、絶対に避けてください。

さらに食塩を加えることで、マウスウォッシュを作ることもできます。作り方はこちらのリンクから

ティーツリーオイルの抗菌効果を上手に活用してみませんか?

順番は? 保湿を目的とした化粧水とホホバオイルの関係


保湿を目的として活用されることが多いのがゴールデン・ホホバオイル。ではどんな順番で使えば良いのか、今回はそんなお話です。

保湿は「湿度を保つ」こと。つまりはじめから乾燥した環境にホホバを使っても「守る湿度」がありません。ですから、まずは化粧水で適度な湿度を作った上で、その後からホホバで保湿してあげるのが正しい順番ですね。

これ以外に化粧水にホホバを混ぜて同時に完了してしまう方法もポピュラーのようです。

プレーンタイプのホホバオイルの利用のほかに、ティーツリーの抗菌成分を活用した抗菌タイプのホホバもニオイの原因となる古い皮脂の雑菌の増殖抑制効果が期待できるので、実は結構人気。
ティーツリーとゴールデンホホバの、2大スターのコラボレーションですね。