ティーツリーの近似種になる、ニアウリの木。日本でもユーカリに似てすっきりした香りのニアウリオイルは人気がありますね。このタイプのオイル(1,8シネオールを主成分としたタイプのオイル)はニューカレドニア産が有名ですが、オーストラリアでも生産されています。
でも、オーストラリアではもう一つ、ネロリドールとリナロールという2つの成分を主として構成されたオイルが抽出される、異なったケモタイプのニアウリが生産されています。ニアウリ リナロール・ネロリドールケモタイプ(LNCT)、別名はネロリーナ(これ以外にニアウリ・ネロリドールと表記される場合もあるようです)。
ロットによって主要な2つの成分構成のバランスには大きな違いが出ますが、合計でこの2つの成分で9割前後含有され、その香りはフローラル。「普通のニアウリオイル」とは全く違った香りです。
ところでこのオイルに多く含まれるネロリドールは男性ホルモンの値を上げる効果があるという研究データもあり、「男性を元気」にしてくれる作用が期待できるのだとか。
オーストラリア国内でも生産量が限られ流通量の少ないオイルですが、最近は生産者数も減少してさらに入手が困難になってきました。一方で、「普通のニアウリ」のイメージとは全く異なる香りが楽しめ、またケモタイプによるエッセンシャルオイルの違いを学ぶという上で、とても秀でたサンプルになりますので、アロマを深く学んでいる方には是非一度試していただきたいエッセンシャルオイルですね。