化学的に説明できる、抗菌効果に優れたラベンダーオイルとは?


抗菌といえばティーツリーオイルという印象ですが、実はラベンダーオイルにも優れた抗菌効果が知られています。古の人々はこれを経験的に知っていたのでしょう、ヨーロッパではラベンダーが中世から伝染病予防などで活用されていたそうです。

ラベンダーオイルの抗菌成分はリナロール。化学的にはティーツリーの抗菌成分として知られるテルピネン4オールに似たもので、同じモノテルペノールに属します。
リナロールは優れた抗菌作用と同時に鎮静作用、そして軽い麻酔作用が知られていますので、ラベンダーオイルが火傷のケアに効果的だという有名な話も、化学的に説明のできるものだと言えるでしょう。

ところでラベンダーオイルはその主成分をリナロールと酢酸リナリル(リナリルアセテート)の2つの成分で占めています。
具体的な例として2019年産のオーストラリア・タスマニア産のラベンダーオイル(LA-191)の場合、リナロールは39.5%、酢酸リナリルは31.3%です。
2019年産のニュージーランド産ラベンダーオイル(NZLA-191)の場合、リナロールは12.5%、酢酸リナリルは49.1%です。

酢酸リナリルには鎮静効果が知られていますが、抗菌成分としての効果はほとんどありませんので、「抗菌」を意図してラベンダーを選択する場合にはリナロールの含有が多いオーストラリア・タスマニア産のラベンダーオイルを選択する方が良いと言えるでしょう。

ちなみに、リナロールにはアレルギー性があり、体質に合わない場合には頭痛や香りに対する強い嫌悪感の原因となることが知られています。こういった体質の方が「鎮静作用」を目的にラベンダーオイルを選択する場合には、酢酸リナリルの含有が多く、同時にリナロールの含有が少ないニュージーランド産のラベンダーオイルの選択が良いと言えるでしょう。

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