【研究データ】ティーツリーオイルでマイコプラズマ肺炎菌を不活性化


マイコプラズマ肺炎とは「マイコプラズマ肺炎菌(Mycoplasma pneumoniae)」に感染することで発症する肺炎です。感染すること自体は珍しいものではなく、また重症化することも少なかったため、あまり注目されることのなかった感染症でした。

しかし2023年の後半になり中国で子供への感染が急激に広がったこと、そしてインフルエンザや新型コロナ(COVID-19)へ同時感染した場合の重症化リスクが知られるようになり、関心が高まっています。
マイコプラズマ肺炎菌については抗生物質が効かない耐性菌の拡大が確認されており、感染拡大によって生じる耐性菌の変異により現在よりも強毒化するリスクも懸念されています。

耐性菌の存在により治療が困難とされる中で、アメリカ国立衛生研究所の一部門である国立医学図書館にティーツリーオイルによるマイコプラズマ肺炎菌を不活性化しその増殖を抑える効果があることを示唆するデータが見つかりました。
このデータによりますと、ティーツリーオイルによるマイコプラズマ肺炎菌の最小発育阻止濃度 (MIC)は0.006%であることが確認され、この結果、「マイコプラズマ肺炎感染症の場合、うがい薬や吸入にティーツリーオイルを使用することは非常に有望であると思われる」と結論付けられました。一方で、ティーツリーオイルのどの成分が具体的に作用したのかについては具体的には解明されていないとされています。

これについて専門家は、インフルエンザや新型コロナ、ヘルペスなどへの抗菌・抗ウィルス効果がいずれもティーツリーオイルの主要抗菌成分であるテルピネン4オールに起因することから、マイコプラズマ肺炎菌に対してもこの成分による効果であることを推測することが妥当であるとしています。
この場合、テルピネン4オール成分を強化した抗菌エッセンシャルオイル『メディフレグランス』のティーツリーオイルがより有効かもしれません。

年末年始や中国の春節(旧正月)による人の移動の増加でマイコプラズマ肺炎の日本国内への感染拡大が懸念されていますが、ティーツリーオイルの空間への拡散により感染予防や改善対策が期待できそうです。

▽参考資料(National Library of Medicine)
Effect of Australian tea tree oil on the viability of the wall-less bacterium Mycoplasma pneumoniae

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