男性更年期の生活改善効果で注目されるエッセンシャルオイル


近年になり、にわかに注目を集めているのが男性の更年期。月経サイクルの変化などが見られる女性と比べ、具体的に変化が見えにくいためあまり注目がされてこなかった分野です。
更年期は年齢によるホルモンバランスの変化によりもたらされるものですが、アロマの分野では女性の場合にゼラニウムやクラリセージ、ローズマリー・カンファなどのエッセンシャルオイルに更年期トラブルの緩和効果が知られていました。
一方で男性においてはネロリドールという成分に男性ホルモンに近い働きが知られるようになり、この成分を多く含むニアウリオイルが注目を集めています。

ニアウリ(学名Melaleuca quinquenervia)には大きく分けて2つ、シネオール成分を主成分とするオイルが抽出されるケモタイプと、ネロリドールやリナロールを主成分とするオイルが抽出されるケモタイプがあり、今回該当するのは後者のニアウリ・ネロリドール/リナロールケモタイプ(学名Melaleuca quinquenervia(Cav.)S.T. Blake Linalool/Nerolidol Chemotype 別名:ネロリーナ)になります。
ネロリドールには脳の下垂体に刺激を与えて男性ホルモンの増大を促す作用があるとされ、男性ホルモンが作られる精巣や副腎に影響を与えることから、男性ホルモンの減少による男性の更年期障害に改善効果が期待されるのです。

その香りはユーカリのようなツンツンとするシネオールケモタイプのものとは大きく異なり、甘さを感じさせる花のような香りが特徴。疲労やストレスを解きほぐしてくれるような、優しい香りです。
リラックス効果で知られるラベンダーオイルと同様に、寝室など、くつろぎたい場所と時間に活用してみたいエッセンシャルオイルですね。

極端に安かった「エッセンシャルオイル」には何が入っている?


超格安でペパーミントオイルを手に入れたと喜ぶ知人のJさん。なんでも、近所の雑貨店にあるアロマ売り場にあった『エッセンシャルオイル』なのだとか。
プロの目で是非見てほしい、とのことで確認をさせてもらいました。

10mlサイズのボトルは一般的なサイズ。ラベルには大きくブランド名とペパーミントエッセンシャルオイルと記載があります。
ボトルを開封して驚いたことはキャップの内部にドロッパーがないこと。ただ丸く大きなボトルの口があるだけ。毎回、スポイトを使用して取り出す必要がありそうです。
そして、その香りですが・・・薄いんです・・・とっても。。。
ペパーミントオイルはメントールの含有が多く、刺激的でパンチの効いた香りがその最大の特徴です。でも、このオイルはフンワリとした、薄くボーッとした香り。エタノールの刺激臭もなかったので、もしかすると乳化剤を加えて水で薄められているのかもしれません。

ちなみに、同時にティーツリーなどのオイルも購入したということでしたのでそちらも見せてもらいましたが、ドロッパーのないボトルからの香りは同じく、薄い香り。香りの良し悪し以前に、判断できるほどに十分な香りがない・・・つまりコレは希釈されているのか、合成されているかさえわかりませんが、ピュアなエッセンシャルオイルではない、ということだけははっきりしました。
こんなのもあるんだけど・・・と最後に見せられたのはローズ。本物なら数万円しますが、これも含めて、全て1本200円ほどだったとか。これで納得。

ここまで極端に安いと、「あー、やっぱりねぇ・笑」と笑い話で済ませられますが、その生産に大きなコストのかかる本物のエッセンシャルオイルがこんなに極端な激安価格で出回ることはありえません。ましてや昨今のエネルギー価格の高騰で、現在は大幅な値上がり基調なのですから。

極端に安価なエッセンシャルオイルには必ず理由があります。たとえばティーツリーオイルも生産年やグレード、生産国によって実際には大きな価格差があります。まして、今回のようにその中身が本物でないようなケースさえありますから、アメリカの大手通販会社さんのサイトでもブランドごとに価格差が大きいのはこれが理由。
「安物買いの銭失い」という格言もありますが、適正な価格を知った上で、信頼できるエッセンシャルオイルを見つけてください。

酢酸リナリルをたっぷり含んだラベンダーオイルでリラックス効果


前回の記事で「リナロール」成分へのアレルギーについて触れました。
「リナロール」はラベンダーオイルに多く含まれる成分なのですが、もう一つ多く含まれているのが酢酸リナリル(リナリルアセテート)です。

ニュージーランド南島で生産されている真正ラベンダーのアビスヒル種のラベンダーオイル。このラベンダーオイルに特徴的なのは酢酸リナリルの含有量の多さ(約50%)と、それに反比例する形で大幅に少なくなっているリナロールの含有量(約14%)です。
オーストラリア・タスマニア産のラベンダーオイルの場合、これらの成分は双方ともに33から35%前後になっていますから、成分構成の違いがはっきり理解できることでしょう。

酢酸リナリルの含有が多いことで、この成分が持つ鎮静効果がより強調されることになり、同時にアレルゲンとして知られるリナロールの含有量の少なさで、ラベンダーオイルが苦手な方にも使いやすいオイルと言えるでしょう。
事実、ラベンダーオイルで頭痛の症状を示す当社のスタッフの場合、ニュージーランド産のラベンダーオイルにおいては症状を全く示しませんでした。

その香りにはリナロールに由来する包み込まれるようなフローラル感はありませんが、スッキリとキレのある爽やかな香りが楽しめます。

ラベンダーオイルの香りがあまり好きになれない・・・その理由はコレかも


ラベンダーオイルの主要成分として知られるのは「酢酸リナリル」と「リナロール」の成分。
このうち、高い抗菌効果とフローラルな香りをもたらすのはリナロール成分です。そのため、アロマで好まれ、高品質とされているラベンダーオイルにはリナロール成分の含有が多いオイルが多い傾向があります。

一方でリナロール成分にはアレルギーの原因となるアレルゲンとして知られる面もあり、体質によってはこの成分で頭痛などの不快な症状を示すことが知られています。
もしラベンダーオイルを使って、こうした症状が出る場合にはリナロール成分が原因となっている可能性があります。

ラベンダーは多くの市販商品で多用される、よく知られた親しみやすい香りのため意外かもしれませんが、もし「ラベンダーの香りがあまり好きになれない」と感じたなら、リナロール成分へのアレルギーを疑ってみると、この成分の含有が少ない低アレルギー性のラベンダーオイルを代替とするなどの、何らかの解決策が見つかるかもしれません。

そのティーツリーオイルの産地、知っていますか?


ティーツリーオイルと言えば、多くのみなさんが当たり前に『オーストラリア産』と信じています。
確かに以前はオーストラリアでしか生産されていませんでした。なので、『ティーツリーオイルはオーストラリア産』という方程式が成り立っていたのです。

しかし、最近は事情が違ってきました。しばしば売り込みがあるのが中国産。他にアフリカ産なども見られるようになりました。
他産地のティーツリーオイルの品質が良いか悪いか、それは一概に産地・生産国だけでジャッジすることはできません。個々にフェアに成分分析された上で判断されるべきものです。
ただ、一方でこうした他産地からのティーツリーオイルにあえて生産国名を明記していないような(あっても目立たないように描かれていたりする)商品もしばしば見られ、厳しい品質基準を定めているオーストラリア産の品質イメージにタダ乗りしている格好になっていることは、少し違和感を感じてしまいます。

ちなみにティーツリーファームズのティーツリーオイルは本物のオーストラリア産です。

エッセンシャルオイルの小瓶を再利用することのメリットとは?


使い終わったあとのエッセンシャルオイルの小瓶。10mlのものが一般的なサイズでしょう。この小瓶、捨てずに再利用してみませんか?

エッセンシャルオイルの最大の弱点は酸化による劣化。つまりボトル内に空気が多いほど、酸化が進みやすくなります。
ティーツリーファームズの商品は大きいもので100ml。50mゃ25mlといったボトルもあります。開封後、1年以内に使い切ることができるのであれば、そのままでもほとんど問題ありませんが、もっと時間がかかるなら予め小瓶で小分けしておくことで、酸化を抑制して更に長く使い続けることができるのです。

使用済みボトルはお湯と中性洗剤を利用して洗浄する事ができますが、粘性が高いウッド系のオイルなどが入っていた場合にはエタノールの利用がオススメ。洗浄後はしっかりと乾燥させてください。
洗浄後も若干、前に入っていたオイルの香りが残りますが、他のオイルを詰め替えてしまえば、現実的にこの残り香が気になることはないでしょう。

一方で再利用に適さないのはドロッパーとキャップです。オイルの成分を除去することが困難な上、前に入っていたオイルの種類によってはドロッパーとキャップの樹脂を腐食している可能性があるからです。そのため、これらは再利用せず、新しいドロッパーとキャップを利用するようにしましょう。

勉強に、長距離ドライブにペパーミントオイルが良い理由


ペパーミントオイルには集中力を高める効果が知られています。
イギリスの公立大学であるノーサンブリア大学では、ペパーミントオイルの香りを嗅いでいるだけでタスクパフォーマンスが向上するという結果が得られ、アメリカの大学の研究でも自動車運転時の集中力がアップしたという研究結果が発表されています。
なお、この効果についてはペパーミントオイルに含まれるメントール成分が、神経系を刺激して集中力を向上させると考えられています。

このことから、ペパーミントオイルの香りを運転中なら車内に、勉強中なら勉強部屋にスプレーやディフューザーなどで拡散することで、ペパーミントオイルの香りを通じた適度な刺激により、集中力を向上させるというメリットが期待できます。
ただし、メントールの成分は刺激が強いため、高濃度で連続しての使用には適しません。気分転換のための柑橘系の香りなどと交互に利用するなどの方法がより適切でしょう。

サステナブル(持続可能)なウッドオイル


サンダルウッドやローズウッドのエッセンシャルオイルはその香りの良さで人気があるものの、その希少性から価格が高騰したため乱伐が進み、絶滅が危惧される状況になっています。特に樹木から抽出されるウッド系のエッセンシャルオイルは花や枝葉から抽出されるエッセンシャルオイルよりもその生育に時間がかかる場合が多く、結果、希少性が高まり、価格が高騰し、乱伐が拡大する・・・という負の循環に陥ります。

こんな中で、強い生育力で安定したオイルの生産が期待できるオーストラリアの『ブッダウッド』が注目されています。濃い茶色をした粘性の高いブッダウッドオイルはその色と同様に濃厚な香りが特徴。その別名は「偽サンダルウッド」や「砂漠のローズウッド」などとも呼ばれ、これらのオイルの代替として強く意識されていることが分かります。
樹木自体は豊富に存在し、また生命力が強いため一部の州では植樹が禁止されているほど。つまりブッダウッドは商業的に利用しても絶滅を危惧する必要のない、サステナブルなウッドオイルと言えるのです。
危機的な状況にある他のウッド系オイルの香りを守るためにも、こうしたサステナブルなウッドの香りの人気が高まることは、私達の未来にとってもきっと良い事なのではないでしょうか。

テスト用ボトルでエッセンシャルオイルの香りを確認する時に気をつけたいこと


アロマ専門店であればキチンと管理されているかと思いますが、雑貨店さんなどの店頭に置かれているテスト用ボトルを利用してエッセンシャルオイルの香りを確認する際に気をつけたいのは「酸化」の進み具合です。
ペパーミントなど、数ヶ月も放置されても酸化による劣化があまり感じられないオイルがある一方で、ティーツリーのように酸化による香りの劣化が大きく感じられるエッセンシャルオイルもあります。さらにオレンジにように香りが弱くなってしまうものも。

テスト用ボトルの場合、キャップを開けて滴下することなくドロッパー部分の香りをそのまま試す方がほとんど。しかしこの方法ですとドロッパーに溜まった、一番酸素に触れやすい部分にある酸化が進んでいる香りになってしまう可能性があるのです。ですから、ティッシュなどに滴下して香りを試すのが正解。
テスト用ボトルでは内部にも酸素が入りますので、時間の経過とともに徐々に香りは変化しますが、それでもドロッパー部分よりも触れる酸素は少ないので、(半年以上放置されているような特殊な場合でなければ)香りを試すのに十分に機能します。

今どこ? オーストラリアからの出荷商品を追跡するときのコツ


ティーツリーファームズでは商品の出荷完了時に出荷商品の追跡ができるリンクを2つお送りしています。
一つは日本郵便のシステムからの追跡リンク、そしてもう一つはオーストラリア郵便からの追跡リンクです。

多くのお客様は日本語で表記されている日本郵便のデータをご利用かと思いますが、このシステムでは商品が日本の国際交換局(主に川崎東郵便局)と呼ばれる郵便局に到着する以前の詳しい状況を確認することができません。

一方でオーストラリア郵便のシステムでは商品の出荷時以降、経由する郵便局の情報や、輸出手続きが完了してオーストラリア側の交換局を出た時、国際航空便への搭載を待つ段階になった時、搭載航空便予約が完了した時、航空便が出発した時、そして日本に到着した時、と英語表記ですが、実に詳しくその時点での商品の配送状況を確認することができるようになっています。

このように商品が日本側のネットワークに引き渡された後には日本郵便のシステム上のほうがより詳細に、かつ迅速に情報更新がされますが、それ以前はオーストラリア側のシステムのほうが詳しくなっています。

かつての「国際輸送」では輸送途中の盗難や紛失など、心配な事も多かったのですが、今はもうそんな心配はありません。
どうぞ安心して産地直送のティーツリーファームズをご利用ください。